読書

本のある風景20190225

『銀河鉄道の夜』宮沢賢治/『私の履歴書~女優の運命』東山千栄子、水谷八重子、杉村春子、田中絹代、ミヤコ蝶々

橋本治さんが亡くなりました。

作家の橋本治さんが死去 「桃尻娘」、評論でも活躍 2019/1/29 18:20 ©一般社団法人共同通信社 死去した橋本治さん 小説「桃尻娘」や「桃尻語訳 枕草子」、評論などで知られる作家の橋本治(はしもと・おさむ)さんが29日午後3時9分、肺炎のため東京都新宿区…

古本市で本を買う

5月17日の日曜日、前橋市の敷島公園で「敷島。本の森」ブックマルシェという古本市に行ってきました。 フリッツ・アートセンターという素敵な絵本屋さんが中心になって開催しているイベントです。 古本市の他にも、哲学者・内山節さんの哲学塾や萩原朔太郎記…

本と人との出会い方〜『君自身の哲学へ』小林康夫

「出会い」は豊かな萌芽を内包している、と僕は信じたい。 本と人の「出会い」にもきっとそれがあるはず、と僕は思いたい。 君自身の哲学へ作者: 小林康夫出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2015/03/22メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ…

本と人との出会い方〜『明治大正史 世相篇』柳田國男

「出会い」は豊かな萌芽を内包している、と僕は信じたい。 本と人の「出会い」にもきっとそれがあるはず、と僕は思いたい。 明治大正史 世相篇 上 (講談社学術文庫 10)作者: 柳田国男出版社/メーカー: 講談社発売日: 1976/06メディア: 文庫 クリック: 1回こ…

本と人との出会い方〜『人間の生き方、ものの考え方』福田恆存

「出会い」は豊かな萌芽を内包している、と僕は信じたい。 本と人の「出会い」にもきっとそれがあるはず、と僕は思いたい。 人間の生き方、ものの考え方 学生たちへの特別講義作者: 福田恆存,福田逸,国民文化研究会出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/02…

本と人との出会い方〜『南の島に雪が降る』

本(に限らず映画でも音楽でも何でも)を読んだ感想や評論は世に数多くあります。 自分も書くことがあります。 しかしそれとは反対に、本を読む前の思いや考えについての文章というのはそれほどないように思います。 平たく言えば、「なぜこの本を読むのか?…

今日の一冊 〜『三酔人経綸問答』中江兆民

明治期に活躍した中江兆民の代表的著作が、『三酔人経綸問答』です。 中江兆民と聞くとどのような印象をもつでしょうか? 「ジャン=ジャック・ルソーの『社会契約論』を翻訳し、紹介した´東洋のルソー´」 「自由民権運動の理論的指導者」 「社会主義者・幸…

今日の一冊〜『真実の「わだつみ」 学徒兵木村久夫の二通の遺書』

木村久夫さんは、太平洋戦争時にカーニコバル島に駐留し、現地で終戦を迎えた学徒兵です。その後日本に帰ることはありませんでした。戦争が終わる間際に起こった現地人殺害事件の首謀者のひとりとして、絞首刑に処されたからです。B級戦犯として処されました…

馬場恒吾にみる‘複雑性’について

「日本人は戦争に信仰を有していた。(中略)事実、これに心から反対したものは、石橋湛山、馬場恒吾両君ぐらいのものではなかったかと思う。」 「暗黒日記」P165 「長谷川如是閑、馬場恒吾氏の如きは、添加稀に見る清廉潔白の士である。戦争の罪悪は、こう…

2013年の本3冊〜その一

昭和維新試論 (講談社学術文庫)作者: 橋川文三出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/09/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る この本を知ったのは、本を購入した時に挟んである新刊紹介だったでしょうか、はっきりとは覚えていないのですが、…

最近買った本

最近、「こんな本を読んだ」という読後の感想より、「こんな本を買った」という購入の動機、その本との出会い方の方が重要なのではないかと思うようになりました。 その動機に、それまで生きて来た人生における瞬間なる集大成を見、 本との出会い方に、「他…

今日の一冊〜『原発ホワイトアウト』

原発ホワイトアウト作者: 若杉冽出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/09/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (36件) を見る 現役キャリア官僚による小説です。 主題はタイトルのとおり、原発です。 さらに言えば、原子力行政であり、原子力ムラの住人…

「分からない」の効用

日頃、本を併読するようにしています。 小説、評論、歴史、原発ものなど、複数のジャンルのものを読むようにしています。 ただいつもその通りではなく、その時々の興味関心で、 ある事柄を集中的に読むこともあります。 そんな読書の仕方を長い間続けて来て…

今日の一冊〜『摘録断腸亭日乗 上下』永井荷風

明治〜昭和にかけての作家・永井荷風の日記です。 「断腸亭」とは東京市牛込区の邸宅の名であり、「日乗」とは日記のことです。 1917(大正6)〜1959(昭和34)までの40年以上の長きに渡る日記です。 その間、関東大震災、満州事変、日中戦争、太平洋戦争、…

この前買った本

修業論 (光文社新書)作者: 内田樹出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/07/17メディア: 新書この商品を含むブログ (34件) を見る 内田さんの本は新刊が出たら、ほとんど買っています。 内田さんが書かれるものは、社会から教育から思想から宗教から武道から…

「限度」の存在を知ること

「恐ろしい山」 恐ろしい山の相貌《すがた》をみた まつ暗な夜空にけむりを吹きあげてゐる おほきな蜘蛛のやうな眼《め》である。 赤くちろちろと舌をだして うみざりがにのやうに平つくばつてる。 手足をひろくのばして麓いちめんに這ひ廻つた さびしくおそ…

非敵対的矛盾

【店内全品5倍】哲学の自然/中沢新一/國分功一郎【3000円以上送料無料】ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 哲学・思想 > その他ショップ: bookfan 1号店 楽天市場店価格: 1,728円中沢新一さんと國分功一郎さんの対談本『哲学の自然…

この前買った本

哲学の自然 (atプラス叢書03)作者: 中沢新一,國分功一郎出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2013/03/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (17件) を見る 前々から気になっていた本です。 表紙が柔らかい雰囲気を…

Amazonを捨てよ、町へ出よう

本屋さんの話ですが、部分的には他の業種にも関係あると思います。 僕はAmazon(を含むネット通販)で本を買うことはほとんどありません。 絶版になっているものの出品がある場合のみ買うことがあります。 新刊をはじめ、本屋さんで売っているものは、本屋さ…

この前買った本

ジャパングラフ 暮らしの中にある47の日本 04/47 (単行本・ムック) / 七雲ジャンル: 本・雑誌・コミック > 旅行・留学・アウトドア > 紀行・旅行エッセイショップ: CD&DVD NEOWING価格: 1,080円 以前に新聞だったかでこの本が紹介されていたのを見て、 ずっ…

昨日買った本

歴史の世界から (中公文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1994/05/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る この本は、丸谷才一さんが『完本日本語のために』という本の中でこんな内容のことを語っていたのがきっかけで購…

定常型社会×死生観

定常型社会―新しい「豊かさ」の構想 (岩波新書)作者: 広井良典出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/06/20メディア: 新書購入: 7人 クリック: 66回この商品を含むブログ (34件) を見る 友人と話している中で、『 定常型社会―新しい「豊かさ」の構想』に関…

昨日買った本

リア家の人々 (新潮文庫)作者: 橋本治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/12/24メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る 橋本治さんの作品はがとても好きです。 といっても、小説より、評論などの方が読んでいる数は多い…

個人的「小林秀雄の恵み」

今年は小林秀雄さん生誕111年、没後30年の年にあたるとのことです。 小林秀雄さんを特集した雑誌を2冊買いました。 「芸術新潮」「考える人」です。 芸術新潮 2013年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/01/25メディア: 雑誌購入: 1人 クリッ…

「読書」について

以前知り合いの方の冊子に寄稿した 「読書」について の文章です。 ーーーーーーーーー 私が人生において、長い時間つきあっている「読書について」書きたいと思います。 <初めての読書体験> 私の最初の読書体験、といって思い出すのが、小学五年生の頃の…

一昨日買った本

唯幻論大全作者: 岸田秀出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2013/01/25メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る 唯幻論がなになのかはまったく分かりません。 この本を目にするまで、その言葉すら知りませんでした。 岸田秀さんはか…

今日買った本

なめらかな社会とその敵作者: 鈴木健出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2013/01/28メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 299回この商品を含むブログ (51件) を見る ほぼ30代がはじまるタイミングで内田樹さんの書かれたものを 読むようになりました。 最初は…

写真を観ること

Illuminance作者: 川内倫子出版社/メーカー: フォイル発売日: 2011/06/07メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (11件) を見る 川内倫子さんという方の写真集『Illuminance』を観ました。 素敵な写真集でした。 装丁がまず素晴らしい。ザラッ…

今日の一冊〜「故郷忘じがたく候」

26日の土曜日に行った古本屋さんで買いました。 50円! 表紙もなく、紙の色も変色していましたが、読めればいいや、と思い購入。 多分、以前にもこの本買った覚えがあるので、もしかしたら読んだかも、とも思いましたが、読み進めても一向に知らない話な…