言葉

浮く言葉

本日、安倍談話といわれるものが発表されました。 18:00からの発表がはじまるとのことで、テレビで観ていました。 テレビ朝日で観ていたのですが、途中でCMが入ったりしたのでNHKに切り替えました。 局で内容がかわったら面白いですね。 正直内容には興味あ…

今日の一作 〜 映画『日本のいちばん長い日』

※ ネタバレあり ここのところ、『野火』、『グローリー』と立て続けに素敵な映画を観ましたが、この作品もその流れに十分入る映画です。 「このタイミングだし観ておこう」くらいで観に行ったのですが、いやはや驚きました。 実に素晴らしい映画で。日本の戦…

「戦争」はすでにはじまっている

昨日、津田青楓という画家の「犠牲者」という作品を観ました。 このような説明が加えられていました。 この作品は、1933年(昭和8年)の小説家小林多喜二(1903−1933)の虐殺に触発されて描かれたものです。津田は、「十字架のキリスト像にも匹敵するような…

「思考がネット化している」

「思考がネット化している」 先日ラジオから流れてきて気になった言葉です。 この言葉の主は、日刊ゲンダイ社長の下桐治氏。 新聞とインターネット上の情報について話しているときに出てきた言葉で、ハッとさせられました。 「思考自体、思考方法そのものが…

爆笑問題「桜を見る会」批判から日本人性を思う

爆問太田、首相主催の「桜を見る会」で満面の笑み 「安倍バカ発言」を「手のひら返し」と批判の声 安倍晋三首相(60)が主催する「桜を見る会」が2015年4月18日、東京・新宿御苑で行われた。各界の著名人ら約1万5000人が招待され、その中にはお笑いコンビ「…

「コミュニケーション」を変えちゃおう

東京新聞朝刊の土曜日版に「考える広場」というコーナーがあります。 「大学」「学び」「マタハラ」「パワハラ」など、単一のテーマについて3人の識者(この言葉どうにも好きではないのですが、他の言葉が思いつかないのがもどかしいです)のそれぞれの意見…

「個人」であれ〜同志社大学総長祝辞より

先月20日に行われた同志社大学卒業式における総長の祝辞が素敵な内容でしたのでご紹介します。 2014年度同志社大学卒業式祝辞(2015年3月20日) 同志社総長 大谷 實 一言、お祝いの挨拶を申し上げます。 皆さん、同志社大学のご卒業、また、大学院のご修了、…

「忘れない」と「憶えている」

東日本大震災が起こって4年が経ちました。 2011年3月11日14:46、僕は仕事の打ち合わせをビルの1階でしていました。 ガタガタと揺れだして、物は落ちるわ、棚のドアがバタバタいうわでただただ狼狽えるばかりでした。「建物が潰れるんじゃないか」という感覚…

宮崎駿さん、インタビュー(後編)

宮崎駿さんインタビューの後編であり、完結編の書き起こしになります。 (前編 http://d.hatena.ne.jp/narumasa_2929/20150220/1424422738 中編 http://d.hatena.ne.jp/narumasa_2929/20150224/1424785261) 後編では、『風立ちぬ』の話から、現在の日本につ…

宮崎駿さん、インタビュー(中編)

宮崎駿さんインタビューの書き起こし続きです。 (前編はコチラ http://d.hatena.ne.jp/narumasa_2929/20150220/1424422738) 前編、後編のつもりでいたのですが、長く意外と書き起こしに時間がかかるので、前・中・後の3回にします(笑)。 中編はアニメー…

宮崎駿さん、インタビュー(前編)

2/16(月)のTBSラジオ「デイ・キャッチ」という番組内で、宮崎駿さんのインタビューが流れていました。 今週はラジオ業界にとって重要なタイミングのようです。 聴取率をはかる「スペシャルウィーク」なのです。 どこの番組も特別なものを用意してくる週な…

望月柚花個展「幸福論」

先日、望月柚花さんという写真作家の方の個展にいってきました。 望月柚花個展「幸福論」 http://www.gallerycomplex.com/schedule/ACT154/mochizuki_yuka.html (既に終わっていますが) 素敵な作品がたくさんあったので、それについて書いてみたいと思いま…

黒田投手の広島カープ復帰がもたらすもの

遅ばせながら、明けましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いいたします。 今年最初のブログは、昨年の報道の中で最も嬉しく感じたことについて書きたいと思います。 それは、昨年までMLBヤンキースで活躍していた黒田博樹投手が広島カープに復帰…

断コミュニケーション

「優子さんを元気づけて、みんなで気持ちをひとつにして頑張ろうとずっと女性部大会を続けてきた。それがあんな誤った報道で悔しい。優子さんにとってはタイミングが悪い選挙。いろいろ書かれると思いますが、報道になんか負けません」 ここの優子さんは、恐…

「謝罪」について考える

司馬遼太郎さんの対談集が面白いです。 文春文庫で、全10巻で発行されています。 関川夏央さんが監修をしていて、宗教、戦争、日本のはじまり、日本語、日本文明など、それぞれの巻にテーマが設けられています。 それらテーマを語る対談相手が、山折哲雄さん…

芸術の役割

芸術とは一体どのようなものなのでしょうか? それは、作り手にとっての芸術ではなく、受け手にとってのそれという意味で。 芸術には、文学、絵画、音楽、写真など、様々な形態があります。それら全てに共通する芸術の役割とは一体どのようなものなのでしょ…

「幼児性」を共通にして

軍部とか、戦争とか、天皇とか、‘戦前っぽい言葉’から少し離れてみると、意外と違った見方ができるのではないかという試みをしてみたいと思います。 戦前日本を表現するのに様々な言葉があるのでしょうが、その一つとして「価値観の単一化」というのはどうで…

天皇制について

天皇崇拝の熱の最もあつかったのは軍人さんだそうである。しかし一枚の紙を裏返せば、天皇の名を最も乱用、悪用した者はすなわち軍人様なのであって、「軍閥」の命と言うのと実質的には何ら変わらなかったのである。ただこの命に従わざる者を罪する時にのみ…

「戦争」を別の言葉で

前橋市は、昭和20年8月5日に空襲を受けました。 敗戦の10日前です。 B29爆撃機が92機、無差別絨毯爆撃を行いました。 前橋中心市街地の80%、600名近い方が亡くなりました。 本日、「前橋空襲69周年企画」に行ってきました。 様々な写真や資料、軍服などが展…

邪魔するものは反日と処す

実に興味深い言葉が6月29日(日)の東京新聞朝刊にありました。 地方190議会批判 集団的自衛権 広がる「反対」「慎重に」 安倍政権が目指す集団的自衛権行使容認の閣議決定に対し、地方議会で反対、慎重な対応を求める意見書を可決する動きが急速に広がっ…

報道のタイミングについて

サポーターも見放した!?ザック采配に厳しすぎる採点 更迭論も スポニチアネックス 6月22日(日)12時54分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140622-00000097-spnannex-socc 緊急会談!原専務理事 ザック迷走采配に異例の“ダメ出し” スポニチアネック…

仮説:議会におけるヤジについて

東京都議会におけるヤジが話題になっていますね。 内容も、その後の対応も、まあ、ロクでもないものです。 「早く結婚した方がいいんじゃないか」とヤジった鈴木章浩氏は、 20日(金)には 「私ではない。寝耳に水でびっくりした」 http://mainichi.jp/selec…

安倍氏は‘保守’か??

安倍総理大臣を‘保守’と称すのは、日本社会において(世界的にもでしょうか)一切の疑問を差し込む余地がないかのような「定説」となっています。 そもそも‘保守’とはどういう意味なのでしょうか。 辞書で引いてみます。 [保守] 1 正常な状態を保つこと。「…

日本人の歴史の捉えから見る知的怠慢

3月23日に安倍氏がアンネ・フランクの家を訪問した、という報道がありました。 オランダ・ハーグで24、25両日に行われる核安全保障サミットの出席にあわせてだったのでしょうが、この訪問には二つの意図があったものと思われます。 一つは、2月頃に発覚した…

区別しなくてはいけない言葉

● 経済(経世済民) と 金儲け ● 保守 と 右翼 ● 愛国 と 排他 ● 決断 と 独断 ● 個人 と 自分らしく ● 共生 と 同調

今日の一作〜映画『ハンナ・アーレント』

※ ネタバレあり 昨年のことですが、話題になっていた作品です。 高崎市でやっと公開になりました。たかさきシネマテークという小さいけど、良質な映画を上映する映画館で。 今日観てきました。 <あらすじ> 誰からも敬愛される高名な哲学者から一転、世界中…

まど・みちおさん、童謡「ぞうさん」

まど・みちおさんが、2月28日に104歳で亡くなりました。 104歳。ただただすごいです。 想像もつかない時間です。1909年、明治42年の生まれですね。 伊藤博文氏が殺された年で、2年後には大逆事件です。 5年後には第一次世界大戦です。‘歴史’ですね。 明治、大…

設問の立て方について

今年のダボス会議での安倍氏の発言について調べていました。 「現在の日中関係を第一次世界大戦前の英独関係になぞらえた」と報道された発言でした。 毎日新聞の記事に行き当たりました。以下長いのですが、引用します。 - 安倍首相:ダボス会議での発言、海…

馬場恒吾にみる‘複雑性’について

「日本人は戦争に信仰を有していた。(中略)事実、これに心から反対したものは、石橋湛山、馬場恒吾両君ぐらいのものではなかったかと思う。」 「暗黒日記」P165 「長谷川如是閑、馬場恒吾氏の如きは、添加稀に見る清廉潔白の士である。戦争の罪悪は、こう…

「保守と右翼」私考

1月28日トーハン調べ 1、 曽根綾子『人間にとって成熟とは何か』 2、 櫻井よしこ『迷わない。』 3、 室谷克実『呆韓論』 4、 佐藤優『人に強くなる極意』 5、 姜尚中『心の力』 6、 五木寛之『新老人の思想』 7、 阿川佐和子『聞く力』 8、 手嶋龍一…