2013ドラフト指名選手の成績(パ・リーグ)
昨日のセ・リーグに続いて、本日はパ・リーグです。
2013年ドラフトで指名された選手の今年の成績になります。
昨日と同様の注意事項です。
1、僕の基準で評価
2、あくまで2014年の成績であって、2013年ドラフトの成功、失敗をはかるものではない。
例) 長期的なチーム編成を考えたチームは高校生を多めに指名している
⇒ 育成のため1軍で使わず、2軍でみっちり。
チーム方針で起用方法がまったく違う
⇒ 新人はとりあえず1軍で1度は使う など。
3、野手は、出場試合数・打率・本塁打・打点・盗塁、投手は、出場試合数・勝ち数・負け数・セーブ数・ホールド数・防御率を記してありますが、数字で表現できない活躍の仕方もあります。例えば、守備の巧さ、リードの巧さ(捕手)、肩の強さ、走塁の巧さなど。なので、これは野球選手の評価としてあくまで一端のものです。
SS=1軍で戦力として活躍
S = 1軍で準戦力として出場
A=1軍で試合出場
B=1軍出場なし。2軍で主力
C=2軍で試合出場(非主力)
D = 2軍出場なし
福岡ソフトバンクホークス SS = 1、 C = 3
1位:加治屋 蓮(JR九州) 社会人 投手 C
1軍出場なし
2軍成績 1試合(5回1/3) 0勝1敗0セーブ 0ホールド 防御率6.75
2位:森 唯斗(三菱自動車倉敷オーシャンズ) 社会人 投手 SS
1軍成績 58試合(65回2/3) 4勝1敗0セーブ 20ホールド 防御率2.33
3位:岡本 健(新日鉄住金かずさマジック) 社会人 投手 C
1軍出場なし
2軍成績 13試合(18回1/3) 2勝1敗0セーブ 0ホールド 防御率2.45
4位:上林 誠知(仙台育英) 高校 外野手 C
1軍出場なし
2軍成績 9試合(12打席) 打率182 本塁打0 打点0 盗塁0
大阪オリックスバファローズ SS = 2、 A = 1、 B = 2、 C = 2
1位:吉田 一将(JR東日本) 社会人 投手 SS
1軍成績 15試合(75回2/3) 5勝6敗0セーブ 0ホールド 防御率3.81
2位:東明 大貴(富士重工) 社会人 投手 SS
1軍成績 26試合(99回2/3) 5勝7敗0セーブ 0ホールド 防御率3.79
3位:若月 健矢(花咲徳栄) 高校 捕手 C
1軍出場なし
2軍成績 57試合(170打席) 打率229 本塁打4 打点26 盗塁1
4位:園部 聡(聖光学院) 高校 内野手 C
1軍出場なし
2軍成績 50試合(158打席) 打率208 本塁打5 打点21 盗塁0
5位:吉田 雄人(北照) 高校 外野手 B
1軍出場なし
2軍成績 71試合(204打席) 打率236 本塁打0 打点11 盗塁4
6位:奥浪 鏡(創志学園) 高校 内野手 B
1軍出場なし
2軍成績 84試合(337打席) 打率208 本塁打7 打点29 盗塁0
7位:柴田 健斗(信濃グランセローズ) 社会人 投手 C
1軍出場なし
2軍成績 23試合(21回2/3) 0勝0敗0セーブ 0ホールド 防御率7.48
8位:大山 暁史(セガサミー) 社会人 投手 A
1軍成績 1試合(0回2/3) 0勝0敗0セーブ 0ホールド 防御率0.00
札幌日本ハムファイターズ SS = 1、 A = 6、 B = 1
1位:渡邉 諒(東海大甲府) 高校 投手 A
1軍成績 2試合(6打席) 打率333 本塁打0 打点0 盗塁0
2位:浦野 博司(セガサミー) 社会人 投手 SS
1軍成績 20試合(115回0/3) 7勝4敗0セーブ 0ホールド 防御率3.68
3位:岡 大海(明大) 大学 内野手 A
1軍成績 15試合(39打席) 打率184 本塁打0 打点0 盗塁1
4位:高梨 裕稔(山梨学院大) 大学 投手 B
1軍出場なし
2軍成績 17試合(82回2/3) 1勝8敗1セーブ 0ホールド 防御率4.90
5位:金平 将至(東海理化) 社会人 投手 A
1軍成績 6試合(6回0/3) 0勝0敗0セーブ 0ホールド 防御率10.50
6位:白村 明弘(慶大) 大学 投手 A
1軍成績 10試合(11回0/3) 1勝0敗1セーブ 0ホールド 防御率3.27
7位:岸里 亮佑(花巻東) 高校 外野手 A
1軍成績 1試合(3打席) 打率667 本塁打0 打点1 盗塁0
8位:石川 亮(帝京) 高校 捕手 A
1軍成績 1試合(4打席) 打率250 本塁打0 打点3 盗塁0
千葉ロッテマリーンズ SS = 1、 S = 1、 A = 3、 C = 1
1位:石川 歩(東京ガス) 社会人 投手 SS
1軍成績 25試合(160回 0/3) 10勝8敗0セーブ 0ホールド 防御率3.43
2位:吉田 裕太(立正大) 大学 捕手 S
1軍成績 50試合(132打席) 打率220 本塁打2 打点7 盗塁0
3位:三木 亮(上武大) 大学 内野手 A
1軍成績 18試合(20打席) 打率176 本塁打0 打点0 盗塁0
4位:吉原 正平(日本生命) 社会人 投手 A
1軍成績 6試合(9回 1/3) 1勝1敗0セーブ 0ホールド 防御率9.64
5位:井上 晴哉(日本生命) 社会人 内野手 A
1軍成績 36試合(104打席) 打率211 本塁打2 打点7 盗塁0
6位:二木 康太(鹿児島情報) 高校 投手 C
1軍出場なし
2軍成績 2試合(2回0/3) 0勝0敗0セーブ 0ホールド 防御率4.50
埼玉西武ライオンズ S = 2、 A = 2、 C = 2
1位:森 友哉(大阪桐蔭) 高校 捕手 S
1軍成績 41試合(92打席) 打率275 本塁打6 打点15 盗塁0
2位:山川 穂高(富士大) 大学 内野手 A
1軍成績 14試合(34打席) 打率100 本塁打2 打点3 盗塁0
3位:豊田 拓矢(TDK) 社会人 投手 S
1軍成績 34試合(39回 2/3) 2勝2敗0セーブ 2ホールド 防御率4.54
4位:金子 一輝(日大藤沢) 高校 内野手 C
1軍出場なし
2軍成績 67試合(87打席) 打率145 本塁打0 打点1 盗塁0
5位:山口 嵩之(トヨタ自動車東日本) 社会人 投手 C
1軍出場なし
2軍成績 2試合(2回0/3) 0勝0敗0セーブ 0ホールド 防御率18.00
6位:岡田 雅利(大阪ガス) 社会人 捕手 A
1軍成績 22試合(36打席) 打率188 本塁打0 打点2 盗塁0
7位:福倉 健太郎(第一工業大) 大学 投手
1軍出場なし
2軍成績 17試合(82回2/3) 1勝8敗1セーブ 0ホールド 防御率4.90
東北楽天イーグルス SS = 1、 S = 1、 A = 6、 C = 1
1位:松井 裕樹(桐光学園) 高校 投手 S
1軍成績 27試合(116回 0/3) 4勝8敗0セーブ 3ホールド 防御率3.80
2位:内田 靖人(常総学院) 高校 捕手 A
1軍成績 7試合(17打席) 打率059 本塁打0 打点0 盗塁0
3位:濱矢 廣大(Honda鈴鹿) 社会人 投手 A
1軍成績 1試合(5回 0/3) 1勝0敗0セーブ 0ホールド 防御率3.60
4位:古川 侑利(有田工) 高校 投手 A
1軍成績 2試合(2回 0/3) 0勝0敗0セーブ 0ホールド 防御率4.50
5位:西宮 悠介(横浜商大) 大学 投手 SS
1軍成績 46試合(48回 1/3) 3勝0敗0セーブ 2ホールド 防御率3.17
6位:横山 貴明(早大) 大学 投手 A
1軍成績 4試合(18回 1/3) 1勝2敗0セーブ 2ホールド 防御率5.40
7位:相原 和友(七十七銀行) 社会人 投手 A
1軍成績 17試合(19回 1/3) 0勝0敗0セーブ 0ホールド 防御率2.79
8位:相沢 晋(日本製紙石巻) 社会人 投手 C
1軍出場なし
2軍成績 17試合(24回 2/3) 0勝1敗1セーブ 0ホールド 防御率2.92
9位:今野 龍太(岩出山) 高校 投手 A
1軍成績 5試合(5回 1/3) 0勝0敗0セーブ 0ホールド 防御率8.44
リストを作りながら気づいたのですが、
今年の順位は昨年のAクラスとBクラスがそっくり入れ替わった形だったのですね。
昨年1位の楽天が6位、2位の西武が5位、3位のロッテが4位、4位のソフトバンクが1位、5位のオリックスが3位、6位の日本ハムが3位。
今年はAクラスとBクラスの差がかなりあったので、昨年はなんだったのか、という感じがします。
さて、2013年指名選手の今年の成績です。
あくまで今年に関してですが、最も2013年ドラフトで成功したチームは、
2人が先発ローテーションに入ったオリックスでしょうか。
それとも、10勝(8敗)をあげた石川投手をとったロッテでしょうか。
8人中7人が1軍に出場した日本ハムでしょうか。
いろいろな見方があるでしょうが、僕はソフトバンクだと思います。
4人中3人が1軍の出場がありませんが、残り1人の森投手が強烈な活躍をしました。
今年のソフトバンクは、打線も投手も極めて良かったですが、
その中でも最も特筆すべきは、中継ぎ投手陣だと思います。
森福投手、岡島投手、五十嵐投手、そして新人の森投手。
勝ち試合をしっかり拾えるチームは強いです。
どんな強いチームでも50敗するのが野球です。
そしてどんな弱いチームでも50勝するのが野球です。
144試合ある中で、50勝50敗の100試合は決まっています。
残りの44試合をいかに勝つか、です。
そこで最も重要だと僕が考えることが、勝ち試合をしっかり拾うことです。
「今日は勝てそうだな」という展開の試合をしっかり勝ちきることです。
そのために必要な最も重要な要素こそ、中継ぎ投手陣だと僕は考えます。
特に7回、8回。この2回でいかに敵チームの戦意を喪失させられるか。
「このピッチャーがでてきちゃ厳しいな」と思わせるピッチャーを7回、8回に出せるチームは、強いです。
今年のソフトバンクは、そんな強いチームでした。
そしてその貴重なピースになったのが、新人の森投手だったと思います。
58試合(65回2/3) 4勝1敗0セーブ 20ホールド 防御率2.33
の成績がそれを物語っています。
森投手がいなければソフトバンクは優勝できなかった、と大胆なことを言っておきます。
(なお、100試合は決まってる、とか、その辺は僕が勝手に作った理論ですのであしからず笑)
以上の理由から、最も2013年に成功したチームはソフトバンクだと僕は考えます。
5年後、10年後には、それぞれ「2013年ドラフトの成功チーム」は変わっていることでしょう。
2014年のドラフトがさきほど行われましたが、希望の選手の交渉権を取れたチーム、抽選で外れて第二、第三希望の選手と交渉することになったチーム、それぞれありますが、
来年、5年後、10年後には第三希望の選手をとったチームが最も成功した、と言われているかもしれません。
(第三希望の選手をとったチームとは、我が阪神タイガースなので、それが現実になってほしいと願うわけですが笑)
それがドラフトの面白いところです。
新人王予想は、森投手と思いきや、千葉ロッテマリーンズ・石川投手で!!