2013ドラフト指名選手の成績(セ・リーグ)


今年のドラフト会議が明日10/23(木)となりましたので、
2013年のドラフト指名&入団した選手(2014年新人)の成績はどんなものだったのか、
というのを確認しておきたく調べてみました。
今日はセ・リーグ編です。


注意事項として(笑)、
1、僕の基準で評価
2、あくまで2014年の成績であって、2013年ドラフトの成功、失敗をはかるものではない。
  例) 長期的なチーム編成を考えたチームは高校生を多めに指名している 
            ⇒ 育成のため1軍で使わず、2軍でみっちり。
     チーム方針で起用方法がまったく違う 
            ⇒ 新人はとりあえず1軍で1度は使う など。
3、野手は、出場試合数・打率・本塁打・打点・盗塁、投手は、出場試合数・勝ち数・負け数・セーブ数・ホールド数・防御率を記してありますが、数字で表現できない活躍の仕方もあります。例えば、守備の巧さ、リードの巧さ(捕手)、肩の強さなど。なので、これは野球選手の評価としてあくまで一端のものです。



SS=1軍で戦力として活躍
S = 1軍で準戦力として出場
A=1軍で試合出場
B=1軍出場なし。2軍で主力
C=2軍で試合出場(非主力)
D = 2軍出場なし



読売ジャイアンツ S = 1  B = 2 C = 2


1位:小林 誠司(日本生命)  捕手 社会人 ⇒ S
1軍成績 63試合(121打席)  打率255 本塁打2 打点14 盗塁0


2位:和田 恋(高知) 内野手 高校生 ⇒ B
1軍出場なし
2軍成績 78試合(228打席)  打率200 本塁打1 打点15 盗塁1


3位:田口 麗斗(広島新庄)  投手 高校生 ⇒ C
1軍出場なし
2軍成績 7試合(25回2/3) 2勝0敗 防御率1.75


4位:奥村 展征(日大山形高)  内野手 高校生 ⇒ B
1軍出場なし
2軍成績 86試合(283打席)  打率212 本塁打2 打点20 盗塁1

 
5位:平良 拳太郎(北山高) 投手 高校生 ⇒ C
1軍出場なし
2軍成績 7試合(26回1/3) 1勝0敗 防御率1.71



阪神タイガース SS =2   A = 1  B = 3


1位:岩貞 祐太(横浜商大)  大学 投手 ⇒ A
  1軍成績 6試合(29回1/3) 1勝4敗0セーブ 0ホールド 防御率4.60


2位:横田 慎太郎(鹿児島実)  高校 外野手 ⇒ B
  1軍出場なし
2軍成績 79試合(189打席)  打率225 本塁打6 打点20 盗塁6


3位:陽川 尚将(東農大) 大学 内野手 ⇒ B
  1軍出場なし
2軍成績 98試合(341打席)  打率241 本塁打6 打点38 盗塁1


4位:梅野 隆太郎(福岡大)  大学 捕手 ⇒ SS
1軍成績 92試合(265打席)  打率197 本塁打7 打点21 盗塁0


5位:山本 翔也(王子)  社会人 投手 ⇒ B
  1軍出場なし
2軍成績 34試合(27回2/3) 0勝0敗 防御率1.95


6位:岩崎 優(国士舘大) 大学 投手 ⇒ SS
1軍成績 17試合(90回0/3) 5勝4敗0セーブ 0ホールド 防御率3.50



広島カープ  SS = 2   S = 1   A = 1  C = 1


1位:大瀬良 大地(九州共立大) 大学 投手 ⇒ SS
1軍成績 26試合(151回 0/3) 10勝8敗 防御率4.05


2位:九里 亜蓮(亜大)  大学 投手 ⇒ S
1軍成績 20試合(83回1/3) 2勝5敗 防御率4.00


3位:田中 広輔(JR東日本) 社会人 内野手 ⇒ SS
1軍成績 110試合(295打席)  打率292 本塁打9 打点34 盗塁10


4位:西原 圭大(ニチダイ) 社会人 投手 ⇒ A
1軍成績 11試合(16 1/3) 0勝0敗 防御率6.61


5位:中村 祐太(関東一) 高校 投手 ⇒ C
1軍出場なし
2軍成績 2試合(4回0/3) 0勝0敗 防御率6.75



中日ドラゴンズ  SS = 2   A = 1   B〜D = 3


1位:鈴木 翔太(聖隷クリストファー) 高校 投手 ⇒ A
1軍成績 5試合(6回 0/3) 0勝0敗 防御率4.50

  
2位:又吉 克樹(香川オリーブガイナーズ独立リーグ 投手 ⇒ SS
1軍成績 67試合(81回 1/3) 9勝1敗 防御率2.21

  
3位:桂 依央利(大阪商業大)  大学 捕手 ⇒ B〜D
1軍出場なし
成績不明

  
4位:阿知羅 拓馬(JR東日本) 社会人 投手 ⇒ B〜D
1軍出場なし
成績不明

  
5位祖父江 大輔(トヨタ自動車) 社会人 投手 ⇒ SS
  1軍成績 54試合(58回 2/3) 0勝3敗 防御率3.53


6位:藤澤 拓斗(西濃運輸) 社会人 内野手 ⇒ B〜D
1軍出場なし
成績不明



横浜ベイスターズ  SS = 1  A = 3  B = 1  C = 2


1位:柿田 裕太(日本生命) 社会人 投手 ⇒ B
1軍出場なし
2軍成績 13試合(71回0/3) 7勝5敗 防御率3.93


2位:平田 真吾(Honda熊本) 社会人 投手 ⇒ A
  1軍成績 9試合(13回 0/3) 0勝0敗0セーブ 0ホールド  防御率3.46


3位:嶺井 博希(亜大) 大学 捕手 ⇒ A
  1軍成績 10試合(11打席)  打率273 本塁打0 打点3 盗塁0


4位:三上 朋也(JX-ENEOS) 社会人 投手 ⇒ SS
  1軍成績 65試合(65回 2/3) 1勝4敗21セーブ 13ホールド  防御率2.33


5位:関根 大気(東邦) 高校 外野手 ⇒ A
  1軍成績 3試合(12打席)  打率250 本塁打0 打点0 盗塁1


6位:山下 峻(松本大) 大学 投手 ⇒ C
  1軍出場なし
2軍成績 7試合(25回0/3) 1勝2敗 防御率3.60



ヤクルトスワローズ   SS = 1   A = 3 C = 1   D = 1


1位:杉浦 稔大(国学院大) 大学 投手 ⇒ A
  1軍成績 4試合(23回 0/3) 2勝2敗0 セーブ 0ホールド  防御率3.52


2位:西浦 直亨(法大) 大学 内野手 ⇒ A
  1軍成績 10試合(32打席)  打率156 本塁打1 打点5 盗塁0


3位:秋吉 亮(パナソニック) 社会人 投手 ⇒ SS
  1軍成績 61試合(71回 0/3) 3勝4敗5セーブ 22ホールド  防御率2.28


4位:岩橋 慶侍(京都産業大) 大学 投手 ⇒ C
  1軍出場なし
2軍成績 7試合(36回2/3) 3勝2敗 セーブ1 ホールド1  防御率2.70


5位:児山 祐斗(関西) 大学 投手 ⇒ D
  1、2軍出場なし


6位:藤井 亮太(シティライト岡山) 社会人 捕手 ⇒ A
  1軍成績 7試合(6打席) 打率000 本塁打0 打点0 盗塁0



これを見ると、2014年シーズンに関しては、広島カープが最も成功(※)したと言えそうです。
 ※ あくまで今年の成績においてです。
阪神、中日、ヤクルト、横浜も1軍でしっかり活躍した選手がいます。
巨人は、5人中4人が高校生だったので数年後を見据えたドラフトだったのでしょう。
現在強いチーム程そういう指名の傾向があると思いますので、広島など、今年活躍した選手が多いチームは、逆に言えば現在(それほど)強くないチームと言うこともできるかもしれません。即戦力選手を必要とするチームは、既存の選手に不満があると言うことも可能だと思います。そんな単純なものじゃないでしょうが(笑)。あくまで傾向です。


1軍で活躍選手を出したチームでも内容は違ったもののようです。
広島カープは1〜3位指名選手がそのまま1軍で活躍しています。これは球団の意図として、「2014年に活躍することをあてにした即戦力」を狙って上位指名したということでしょう。つまり、そんなけ現有戦力では困っています、ということです。実際、この3人がいなかったら、3位という順位はなかったと思います。
阪神、中日、ヤクルト、横浜も1軍で活躍した選手を出しましたが、指名は3位以下です。
それぞれ大学、社会人、独立リーグなので、どんな順位でも当然即戦力を期待してのものでしょうが、
戦力として当てにするといった確固たる計算があったというより、「あ、当たった」的な感じの方が強いのではないでしょうか。
少なくとも、僕が応援する阪神タイガースは確実にそうです(笑)。


今年のシーズンを振り返ると、新人の上積みがほぼない巨人が圧倒的な強さで優勝しているわけです。
(小林捕手が一軍に比較的出場した程度)
しっかり戦力としての新人を出した5チームが敵わなかった、という現実が、
巨人の「将来を見越した5人中4人の高校生指名」という戦略は充分理にかなったものだったのだと思います。


新人王予想は、横浜ベイスターズ・三上投手で!!