高倉健さん

今日のNHK「プロフェッショナル」は高倉健さん特集です。
観ています。
涙が出てきます。かっこよすぎる。


僕は高倉健さん出演の映画はだいぶ観てきました。
『日本任侠伝』シリーズ、『昭和残侠伝』シリーズ、『網走番外地』シリーズなど
昭和30年〜40年代の作品をたくさん観てきました。
それで言えることは、高倉健さんは若い頃から、かっこよかった、ということです。
その、かっこよい、を言葉で説明するのは難しいのですが、
あえて言うなら、凛々しい佇まい、といった感じでしょうか。
それは何をどうすればそうなれる、とかいう次元のことではなく、
どうしようもなくにじみ出てしまう要素だと思います。
誰も高倉健にはなれないのです。


ただ、昭和前半〜中盤の映画を観ていると、
そんなかっこよさをもった俳優は、高倉健さんだけではないことに気づきます。
というか、失礼ないい方ですが、ゴロゴロいます。
志村喬さん、笠智衆さん、勝新太郎さん、三國連太郎さん、池部良さん、田中邦衛さん、三船敏郎さん、
金子信雄さん、フランキー堺さん、鶴田浩二さん、小林旭さん、松方弘樹さん、
丹波哲郎さん、仲代達矢さん、田村亮さんなどなど、
少し考えただけでも、たくさんの方を思いつきます。
この方々は、高倉健さんとは違った、それぞれのかっこよさを持っています。
みなさん、惚れ惚れします。かっこいい。


なぜか。
僕にはそれはわかりません。
ただ僕がぼんやり想うことは、戦前に生まれた人には何か現代の人が持ち得ないかっこよさがある、
ということです。
悪名高い戦前教育を受けて来られた人たち、戦前の空気に触れられている人たちです。
それが件の、かっこよさ、に関係あるのかも僕にはわかりません。


ただ事実として、昭和前半に生まれた俳優の方々には、かっこいい人が多いということです。
僕の昭和の映画を観ることの愉悦は、これら「かっこいい人」を見ることなのです。