山谷氏に関するロイター通信記事


追記あり。山谷氏と一緒に写真を撮った元在特会増木重夫氏の関係について。


9月18日のロイター通信の報道です。拙訳になります。
山谷国家公安委員長在特会メンバーと写真を撮影した件に関するものです。
この文章は、山谷氏をはじめとして高市氏、稲田氏など、安倍内閣の女性閣僚がメインになっていますが、既に結論づいた安倍氏への評価が根底にあることは見逃せません。すなわち、「戦前回帰を欲望する政治家」という評価である。
このことが正しいかどうか、ということが重要なのではありません。
重要なのは世界的通信社であるロイターがそのように認識している、ということです。
「認識」の後に起こることは、「対応」であり「取扱い」です。
安倍氏は戦前回帰を欲望する政治家」であると「認識」され、
そのような政治家として「取り扱われる」わけです。
「本当の私とは違う」と言ってみたところでどうしようもありません。
(「本当の自分」とか言っている時点でアウトだと僕は思いますが)
自分がどう思おうが、人間は他人によって「認識」され、「取り扱われ」ます。
そこに不平を言ってもどうにもなりません。もしその扱いが不当だと思うなら、他人の自分に対する「認識」を変える行動、態度を表現するしかありません。
そして「取り扱われ」方を変えてもらうしかありません。
まあ、「右翼の軍国主義者と呼んでもらって結構」とアメリカで発言した安倍氏には、このロイターの評価もご満足なんでしょうけど。

ヘイトスピーチ団体との日本の閣僚の関係を否定する日本政府
ロイター 9月18日


日本の内閣のある大臣は、数年前に彼女と一緒に写真を撮った人間がヘイトスピーチデモで知られる右翼団体に所属してたことを知らなかった、と内閣官房長官は木曜日に発表した。これは第二次安倍内閣において発覚した政治的にきな臭い写真の3つ目の事象である。


この写真は2009年に撮られたもので、今月初旬の内閣改造で国会公安委員会委員長に任命された山谷えり子(63)と、在日韓国人が日本において特権を持つと主張し、それに反対する‘在特会’として知られる極右団体のメンバーとが写っていた。


在特会のメンバーたちは、多くの韓国人のお店や住居がある東京のある地域を含む多くのデモを、ここ数年行っている。そしてそこでは「韓国人はゴキブリ」や、「韓国人を殺せ」などの言葉がこだましている。


首相と近しい高市早苗総務大臣稲田朋美自民党政調会長も、ネオナチ団体の責任者と2011年に一緒に撮った写真の存在が今月初旬に発覚した。しかし、写真を撮った時にはその過激論者の思想を知らなかったと、二人とも語った。


山谷氏は、ソウルと東京のすり減らされるような関係の要因になっている占領下の韓国における日本の犯罪について考える会合でこの写真は撮られたもので、彼女は写真を一緒に撮った人が在特会と関係していることは知らなかった、と内閣官房長官は記者会見で語った。


「この会合にはデジタルカメラスマートフォンを持った人がたくさんいました。山谷委員長のような有名な政治家がいれば、多くの人が彼女と写真を撮りたがります。その際、この人は撮ってもいい、この人はダメというのは不可能です。彼女は在特会と関係している人がそこにいたとは認識していないと言っていましたので、私は何ら問題はないと思っています。」と記者会見で世耕広成内閣官房副長官は語った。


山谷氏と一緒に写真を撮り、ウェブサイトに掲載していた増木重夫氏はロイターに語ったところによると、「彼は10年以上も前から山谷氏のことを知っており、教育に関して共感していた。ただ写真を撮った際に私が在特会に所属していることは話さなかった」さらに現在は在特会には所属していない、とも語った。


安倍氏は支持率向上、自民党内の地盤固めのために内閣改造を自分が主導になって行い、5人女性を閣僚に任命した。


そのうちの幾人かは、戦前の軍国主義の象徴として見られ、戦死者を祀る靖国神社に熱心に参拝している。多くの男性同僚議員のように、彼女たちは安倍氏の政治的関心を共有している。すなわち、侵略した国々への謝罪に対する消極的態度であり、国家の誇りを高めようとするという戦前日本への回帰である。


1910年から45年までの日本による朝鮮半島支配の歴史が、韓国と日本の関係を暗くしている。
山谷氏の職務には、北朝鮮による日本人拉致に関する責任者でもある。


http://www.reuters.com/article/2014/09/18/us-japan-politics-photos-idUSKBN0HD0KN20140918


追記
山谷えり子氏、在特会幹部らと記念写真の舞台裏
http://n-knuckles.com/case/politics/news001686.html