‘エセ紳士’ぶりを発揮か


‘エセ紳士’と呼ばれて久しい朝日新聞
エセ紳士という言葉、weblio類似事典によると、


知性があるように振舞っているが、実際には程度が低い人間のこと
http://thesaurus.weblio.jp/content/エセ紳士


という意味のようです。
辞書にあるような言葉だったのですね(笑)。


権力を監視するというジャーナリズム精神を前面に出し‘紳士’ぶるくせに、
最終的には政権に利する報道をする朝日新聞を揶揄し蔑称でしょうか。


今回の猪瀬東京都知事徳洲会絡みの報道は、
11/22(金)の朝日新聞朝刊のスクープが最初のものでした。
その後続々他紙も続き、連日報道されています。
僕が朝日新聞のこの報道について知った時に思ったことは、
「なぜ今??」ということでした。
そして「なぜスクープなの??」でした。


11/22(金)は、
「週明けに特定秘密保護法案が衆議院に提出か!?」
という連日の特定秘密保護法案報道の山場となる日でした。
各紙が週をまたいで特定秘密保護法案について厚く報道をするタイミングです。
そのタイミングに朝日新聞は「猪瀬氏、徳洲会から5千万円」を出してきました。それもスクープで。
朝日新聞の該当記事をみると、
「複数の関係者の話でわかった。」
そうです。
それが誰なのか、どういう経緯なのか、僕に知るよしもありませんが、誰かが朝日新聞記者のみに話した、ということは分かります。
もしかしたら、しっかりした独自取材で朝日新聞の記者が探り当てたのかもしれません。これだけの大事を、他社に気付かれずに一社のみ独自に探り当てられるものなのかどうか分かりませんが。


いずれにせよ、朝日新聞は報道しました。
それにより、朝日新聞はもとより、他紙も他報道メディアも「猪瀬氏、徳洲会から5千万円」報道の枠を設けたわけです。
報道しないわけにはいかない。
そしてそれは特定秘密保護法案について報道する枠が減ることを意味します。
新聞もテレビもラジオも、限られた枠の中で報道をしています。
何かを報道すれば、何かは報道できない、扱いが小さくなるのは当然です。


朝日新聞の今回の報道は、特定秘密保護法案についての各メディアの枠が最大になるであろうタイミングで出されました。
これがどのような意味、意図をもっていたのかは僕には分かりません。
ただ、‘エセ紳士 朝日新聞’という言葉が自分の頭に浮かんだことは覚えておきたいと思います。そしてなぜその言葉が浮かんだのかも考えて行きたいと思います。



朝日新聞の初出記事>


徳洲会、猪瀬氏側に5千万円 都知事選前、捜査後に返却
2013年11月22日03時01分
http://www.asahi.com/articles/TKY201311210472.html