チャイナネットの記事から思うこと


チャイナネット日本語版というサイトがあります。
http://japanese.china.org.cn/


wikiによると
「中国網(チャイナネット)は、中華人民共和国国務院直属の中国外文出版発行事業局(略称:中国外文局、別名:中国国際出版集団)が管理・運営するニュースサイト。」
という色合いをもった報道サイトのようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/中国網


本日の記事で
「あなたは空気が読めますか? 日本社会の奇妙な論理」
というものがありました。
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2012-10/05/content_26706100.htm


この記事のみでなく、このサイトの記事全般の傾向ですが、
「日本はこんなに病的な部分、劣っている部分がありますよ」
ということを手を替え品を替え訴えているのが目につきます。
日本のある一部分を取り上げて、それが全体かのように文章が
書かれているわけです。
日本人が読めば「いかがなものか」という記事が実に多いです。


しかし、ふとここで思います。
「日本の報道機関もそうなのではないか?」と。


ここ数年、中国が世界で台頭してくるにつれ、
中国に関する記事がとても多くなってきました。
毎日何かしらあります。
日本にとって良さそうなことはあまり多くないように思います。
「中国の軍事費があがった」
「日本近海に船が出没した」
反日デモが起こった」
などなど。
基本、日本人の心に重しを乗っけるような内容のものです。


それらは様々な事柄に及びつつも、最終的には
「中国はこわい。何をするかわからない」
といった結論を一般国民に与える印象があります。
それは日本の報道機関の大いなる意図のように思えて来ます。


例えば中国の人が、中国についての日本の報道機関の記事を読んだら、
僕がチャイナネットの記事に思うような
「いかがなものか」
という感想を持つことが多いのではないでしょう。
日本人がチャイナネットの日本についての記事を読んだ時のように。


ある国が、他のある国について作るニュースは、
典型的なケースにいれたられたものになりがちです。
分かり易いし、そもそも国についてはそうとしか作れないのかもしれません。
本来の姿があまりに複雑すぎて。
それがなくなることはきっとありません。
肝に銘ずべきことは、例えば中国についての日本の報道機関のニュースを読み、
聞きすること際に、話半分で受け取ることなのかもしれません。
恐れを、怒りを真っ当なレベルにおさえるために。