昨日買った本

昭和天皇独白録 (文春文庫)

昭和天皇独白録 (文春文庫)

以前とても気になっていたんですけど、その存在を忘れていた本。
高崎イオンにある未来屋書店をぶらついていたら発見。
何だか昔の知り合いにあったような感じでした。
「久しぶり〜」
昭和天皇の昭和前期戦争期の様々な事柄についてのお言葉集です。
大東亜戦争ノモンハン事件二・二六事件張作霖爆殺事件などなどについて。
なかでも一番興味をそそるのが、八月十四日の御前会議についてです。玉音放送の前日です。
当時の地位のある方々が、雁首揃えて、あーでもない、こーでもないと延々会議をして、それでも決定できなかった戦争の終結。それを天皇の「聖断」という形で、戦争の終結を決定したのが八月十四日の御前会議です。要は鶴の一声です。
恐らく、日本人の体質性質は、鶴の一声と相性がいいのだと思います。さらに突っ込んで言えば、鶴の一声でしか物事を決定できない。この人が言うんだからしょうがない、という人の言葉で物事が決定されていく形が日本人にはしっくりくるのだと思います。海外各国に比べてどうかは知りませんが、よく言われる無駄な会議が多いというのは、その現れではないかと踏んでいます。
それが良いとか悪いとかではなく、日本人はそういうものなのだと思います。恐らく議会制民主主義が最も苦手な民族の一つは、日本人なのではないかと、いささか飛躍させて考えています。



日本近代史 (ちくま新書)

日本近代史 (ちくま新書)

この本も以前より気になっていたものです。ただ購入には二の足を踏んでいました。その理由は、お高いから。新書ですが、1,100円するのです。別にその価格は驚く程高いわけではないのですが、1,000円を超える新書、にはちょっと身構えてしまいます。では、なぜ今回購入したのか。答え。お金に余裕があったから。こういう本はお金に余裕がある時に思い切って買わなければならない、という経験則に従って、思い切って購入しました。

本のタイトルの通りで、日本の近現代史の通史です。通史の良いところは、歴史を流れの中で観ることができる点にあります。辞書のような感覚で、1冊もっておくと良いかな、と思っています。



歴史を考えるヒント (新潮文庫)

歴史を考えるヒント (新潮文庫)

『日本の歴史をよみなおす』で網野善彦さんの作品を初めて読みました。今年の頭くらいだったでしょうか。お名前は、たびたび拝見していましたが、何だか読むタイミングにならず、そのままだったのですが、『日本の歴史をよみなおす』が上毛新聞で紹介されているのを読み、何となくタイミングだと感じて読んでみました。とてつもなく面白かったです。過去に生きた人々の生活が色づいていく、と言いましょうか、田畑を耕す人、海運業で海へ出る人、行商をする人など様々な人々が歴史の中で動き出す印象を受けました。
網野さんの作品はたくさんあるので、次に何を読んでいいのかよくわからないのですが、今回『歴史を考えるヒント』を買いました。理由は、本屋で目に入ってきたからです。内容はわかりません。なにせ読んでませんから(笑)。
本屋は本に自分が選ばれる場所だと僕は思っています。
本を買うということは二の次です。選ばれた結果に対する行為にすぎません。
何だか分からないけど気になる。やたら目に入ってくる。カヴァーにひと目惚れ。紙質が気持ち良い。良いにおいがする。
本屋はそれらを通じて、本に自分が選ばれる場所です。
amazonなどは、自分で本を選ぶ場所です。
本屋の方が楽しい出会いがあるなあ、と僕は思っています。



新装版 殉死 (文春文庫)

新装版 殉死 (文春文庫)

軽く読める本が欲しいなあ、と思い本屋をうろついていたところ発見したのがこの本。軽く読める本の条件は、ページ数がそれほどなく、文章が淀んでいないことです。決して、内容が軽いというわけではありません。
司馬さんの文章はとても軽やかです。目に見えるような技巧はそれほどないと思いますが、読み終わったときの「ああ、もう読んじゃった」という感覚は、司馬さんの文章が読み易い文章であることの証左ではないでしょうか。
本のタイトルが示すように内容は重いものだと思います。乃木希典陸軍大将についてです。

軽く読める本を読みたい時がたまにあります。




水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)

水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)

従兄弟への贈り物。
全男性必読の書