『逝きし世の面影』渡辺京二著


逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)

逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)


ここ2、3年はまっている江戸〜昭和(戦前)シリーズの中で読んだ作品です。
幕末・明治初期に来日した数々の外国人の日本に対する記述を通して、その当時の日本の姿を浮かび上がらせようとする、とても面白い本でした。

文庫サイズで600ページくらいある厚い本でした。
たまにあるのですが、厚い本でもページをペラペラめくったり、紙を触ったり、匂いを嗅いだりしていると「あ、この本多分面白い」というのがわかる時があります。そして、それはだいたい当たっています。
この本もそうでした。
「あー、厚いなあ」なんて思いながらカフェでペラペラしてたところ、「あ、大丈夫だ」という感覚が生まれ、あれよあれよという間に読んでしまいました。
使われてる言葉とか、言い回しとか、漢字とか、感じとか、自分にあうものって瞬時に反応するのですかね。
そんなの毎度毎度感じているわけではなく、たまにですけど、
この本はそれを感じた僕にとってはちょっと特別な本です。