「日本が右傾化」と海外で

【肥田美佐子のNYリポート】世界が右傾化日本に「ノー」 総選挙を前に
http://jp.wsj.com/US/Politics/node_560803?reflink=Goo&gooid=nttr
                     ウォールストリートジャーナル日本語版


最近この手の話題をよく耳にします。
海外で「日本が右傾化」しているという話。


日本国内で生活していると、「右傾化」と文字にする程感じていませんが、(鈍いだけかもw)海外からみると文字にする程それは顕著なようです。
どちらが事実なのか、ということには僕はあまり興味がありません。
僕が興味があるのは、
「‘日本は右傾化している’と海外に思われることで何が起こるか」
ということです。


「海外諸国は誤解している。日本は右傾化なんかしていない。まったく誤解されて困っちゃうよ」
と自分の立場を述べても、自分以外の多くが
「いや、あんたらは右傾化してるよ」
とみなされれば、それ相応の扱いをされるのは当然のことです。
「誤解だ!!平和のためなんだよ!」と力強く言い続けても、
行動や態度で示さない限り、先方はその言葉を受け入れてくれないと思われます。


海外諸国、メディアが言う「右傾化」とは、
● 尖閣諸島の国有化。またはそれに関連する言動
● 自民党集団的自衛権国防軍設立などの公約
をメインにしているかと思います。
恐らく、尖閣諸島国有化を行った民主党政権を右寄り、
そして、それを実質的にも強化しようとしている言動が目立つ自民党を極右、
とみなしているのではないかと、僕は想像しています。
国内にいると、その傾向はなんとなく理解しても、そんなにハッキリと分けられるものではない、とも感じますが、海外諸国が日本を見る際は、そんなあやふやな部分を認識せずに、明確に「民主党:右寄り、自民党:極右」と見るのではないかと思います。
それは自分たちが他国を見る時のことを考えれば、納得できることのように思えます。
他国の詳細なんかわからないことが多いですし。
「中国はこうだ」「アメリカはこうだ」「フランスはこうだ」
という決めつけの言動が一般的に使われていることもその証左になるのではないでしょうか。


「日本は右傾化している」と海外諸国に思われることで、
日本はどのような扱いを受けるか、どのような影響があるか、
を考えることは、自分たちの考えを主張することよりも、
実は重要なことなのではないか、と思ったりもします。
例え海外から思われていることが‘誤解’であっても、
それに基づいて遇せられるのだ、ということは充分認識しておく必要があると僕は考えます。