サーチナというサイト


サーチナというサイト、wikiによると、
「中国人(通名)端木正和が1998年6月4日に開設したポータルサイト「中国情報局」が前身。株式会社サーチナの設立は、1999年9月1日。サイト開設10周年の2008年7月、サイト名も旧称の「中国情報局」から会社名同様の「サーチナ」に変更された。中国新聞社とニュース配信契約を結んでいる。中国経済、中国株情報の配信をはじめ、日本最大の中国情報サイトとして知られる。」
というサイトのようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/サーチナ


毎日とりあえずチェックしているのですが、
その中の記事で【中国BBS】という記事があります。
中国のサイトのBBSをピックアップして、
その内容を紹介したものです。
例えば、
【中国BBS】日中は果たして開戦するか、それはいつなのか
【中国BBS】初任給で20万円もらえる日本が羨ましい!
【台湾ブログ】不景気な日本、でも台湾より恵まれている職場環境
などなどです。
あまりに恣意的に意見が選択されていると思われるので、
興味本位くらいに見る記事ですが。


そんな中で今日
【中国BBS】また日本がノーベル賞を受賞! 中国人の声は…
という記事が興味深かったです。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?
y=2012&d=1009&f=national_1009_035.shtml


山中伸弥教授がノーベル医学生理学賞をされたことについてのものです。
それに対する意見自体には「そーなんだー」くらいにしか思いませんでしたが、
記事中のこの部分は興味をそそりました。


「中国は建国して60年しかたっていないのに、受賞者の割合では日本に勝っていると主張する意見もあった。」


これも個人的な意見ということを前提としてですが、
「中国は建国して60年しかたっていない」
という考え方は、実に興味深いと思います。
日本人に「日本が建国されたのはいつですか?」と質問すれば、
明治時代から、大東亜戦争敗戦後からなど、
色々な意見はでそうですが、
恐らく日本の最初の天皇とされる神武天皇から
という回答が一番多いのではないでしょうか。
その間、何度政権がかわっても、それも含めて日本です、
という考え方が主流のように思われます。


しかし、中国は違うのではないかと、上記の「60年」という言葉から
感じられます。
つまりは、清はもちろんのこと、中華民国も現在の中華人民共和国とは全くの別物である、と。
さらに踏み込んで、共産党一党独裁である現在の中華人民共和国において、
その政治基盤の変更はそのまま国の崩壊を意味する、
と言うのは言い過ぎでしょうか。
中華人民共和国共産党一党独裁であり、
それ以外の形になったら国名を含む国が違うものになる、
という認識を中国人はするのではないかと思われます。(少数かもしれませんが)
日本のように政権交代はあくまで政権交代であり、
国自体の存続とは一切関係ない、といった国の成り立ちではないようです。
日本人にはこの辺なかなか分かりづらいように感じられますが、
(恐らく)中国人はそのように考えるのかもしれない、
ということは頭の片隅にでも置いておいた方が良いのかと思います。


中国では、今でも隋に変わった唐、明に変わった清、
といった‘国の変更’が持続しているようです。
それを考慮にいれると、
中国共産党による国民の緩急をつけた支配も納得できます。

<10/11追記>
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2012-10/11/content_26756919.htm
こういうことを喧伝しなければならない国、
という認識。