この前買った本

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

じょにさんにオススメしてもらった本。
ブックマンズアカデミーという群馬が誇る、、いや、前橋が誇る、、、否、僕が好きな本屋で光ってました。
人気なので、良いところに置いてあっただけかもしれません。
どんな本かも分からなかったのですが、
じょにさんには北方謙三水滸伝』という超傑作をオススメしてもらった過去が
あるので、この本もまず間違いないだろう、という確信はありました。
以前にオススメしてもらった『カラスの親指』は買ってないのは内緒ですがw


全550ページくらいの文庫、ドスッとくる重量感、良いです。


読んでみて、先の大戦零戦のお話、ということがわかりました。
ただ、過去の回想録ではなく、現代と密接に繋がった零戦のお話です。
読了したので、別の稿で書きたいと思います。
面白い!けどグッとくる!



萩原朔太郎詩集 (岩波文庫)

萩原朔太郎詩集 (岩波文庫)



まず何が良いって、岩波文庫というのが良いです。
本屋でも一際輝いています。
装丁が素晴らしすぎます。
青に、緑に、赤で、ジャンル分けされてて、見るだけで胸がキューンとします。
この本を買う時、岩波文庫棚の前にもう1人いました。
おじさんでしたが、そのおじさんにも胸が熱くなりました。


8月に入って、萩原朔太郎さんは急に僕の生活に入ってきました。
萩原朔太郎さん好きの方に会ったからなんですけど、
もっと早くに入って来ていてもおかしくなかったのもまた真なわけです。
なにせ、萩原朔太郎さんは前橋が生んだ大詩人だからです。
うちから車で20分くらいのとこで生まれ育った方なのですから。
でも、つい最近まで僕の生活に入ってこなかったのも、
8月に入って僕の生活に入って来たのも、
そういうもの、だったのでしょう。
そんなタイミングを大切にしたいと思います。


萩原朔太郎さんを題材にしたミュージカルを観にいきました。
caboというミュージカルユニットが演じた「朔〜saku」という作品。
それを観て一気にはまった!、、、、と言いたいところですが、
ミュージカルが始まる前に読ませてもらった『萩原朔太郎詩集』の序文の
余韻が僕をこの本に引き寄せた、と言った方が、より気持ちにしっくりきます。
その余韻は僕の中で漂い続けていたのですが、
すぐさま詩集に飛びついたわけではなく、泳がせておきました。
泳いでいるうちは、泳がせておくの方が良い、
というのが僕の経験則だったからです。
では、どういうタイミングで「よし、買おう!」となったかというと、
小説北方謙三水滸伝』『楊令伝』『岳飛伝』です。
これらはたまらなく面白い小説なのですが、
随所にしびれるくらいかっこ良いセリフがでてきます。


例えば
「人は意味が湧き出ないところで生きるべきではない」
「心の中にある矜持。それが資格だ」
「きちんと生きたからですよ。別れる時涙が出てしまうともを持てたのは、あなたがきちんと生きたからですよ」
「できるわけがない。どうすればいいかわからない。できない、わからない。この二つが分かっていればいい」
「男としてきちんと生きれば、死は自ずからきちんとしたものになる」
などなど。


読んでいない方にとっては何のこっちゃという感じかもしれませんがw、
どうしようもなくかっこいいのです。涙するのです。
そして、これらのセリフが詩的に思えました。
説明的でない一つの文章が詩の一節のように思えたのです。
それで詩と僕が繋がりました。
すぐさま『萩原朔太郎詩集』を買いに行きました。
何だか惹き付けられた序文は、しっかり読み込みました。
詩は順番に読みつつも、開いた所を読む、という読み方もしています。
素敵な一節に溢れています。